二種免許の取得ガイド|一種との違い・費用・条件・期間・難易度とは?

普段みなさまが自家用車を運転するため、「普通自動車第一種」運転免許を取得されていると思います。
この「第一種」というのはどういう意味かご存知でしょうか?
また「第二種」免許もありますが、どのような免許なのでしょうか?
このページでは「第二種免許」について、免許の種類や取得方法などについて説明していきます。

第二種免許とは?


自動車の免許には第二種免許というものがあります。第二種と付く免許はどのような免許なのでしょう。第一種免許との違いや第二種免許で運転できる車の種類について説明していきます。

第一種免許との違い

第二種免許とは「旅客自動車」を運転する人が取得する必要のある免許で、かつ、営業ナンバーの車両を用いて、旅客を乗せた事業を行う場合に必要な免許になります。営業ナンバーとは、「事業用自動車」と呼ばれる車で、個人や家族の移動の目的で使われる「自家用自動車」ではない、業務に就くために必要な車両のことです。例えば、トラックや郵便配達、宅配便などには営業ナンバーがついています。

第二種運転免許で運転できる車


第二種免許にも5つの免許区分があり、車両の乗車定員、車両総重量、最大積載量で異なります。
それぞれについて説明していきます。

(1)普通自動車第二種免許
普通自動車とは、特殊自動車、二輪車を除いた車両で下記3つの条件に該当している車両をいい、旅客運送目的で運転する場合に第二種免許が必要です。
・乗車定員が10人以下
・車両総重量が3,500kg未満
・最大積載量が2,000kg未満

(2)中型自動車第二種免許
中型自動車とは、特殊自動車、二輪車を除いた車両で下記3つの条件に該当している車両をいい、旅客運送目的で運転する場合に第二種免許が必要です。例えばマイクロバス等が該当します。
・乗車定員が11人以上29人以下
・車両総重量が7,500kg以上11,000kg未満
・最大積載量が4,500kg以上6,500kg未満

(3)大型自動車第二種免許
大型自動車とは、特殊自動車、二輪車を除いた車両で下記3つの条件に該当している車両をいい、旅客運送目的で運転する場合に第二種免許が必要です。例えば大型のバス等が該当します。
・乗車定員が30人以上
・車両総重量が11,000kg以上
・最大積載量が6,500kg以上

(4)大型特殊自動車第二種免許
大型特殊自動車とは特殊な構造を持ち、特殊な作業に使用する自動車(カタピラ式のものや、ロードローラーなど装輪式のもの)で小型特殊自動車以外のものをいいます。
現在、大型特殊二種が必要な車両は日本に存在しないと言われています。

(5)牽引第二種免許
けん引免許とは車両総重量が750kgを超える普通、準中型、中型、大型自動車、あるいは大型特殊自動車のいずれかで、他の車をけん引する時は、けん引する自動車の種類に応じた免許のほかに、けん引免許が必要になります。
牽引第二種免許となるとかなり特殊な免許ですが、運転できる車はトラクターに客車をつないだ「トレーラーバス」と呼ばれる車両で、戦後の一時期には多く見られたそうですが、現在行動を走っているのは唯一、東京の西東京バスが運行しているSL型バス「青春号」があります。

第二種免許を取得に必要な条件


それでは第二種免許を取得するのはどのような条件があるのでしょうか?
年齢や身体的な条件の他にも運転経歴が必要になってきます。

【運転経歴】大型、中型、準中型、普通、大型特殊免許の第一種免許のいずれかを受けている期間が通算して3年以上あること。免許停止期間は含まれません。

【年齢】21歳以上であること。
これは18歳以上で取得できる第一種運転免許を取得して、3年以上経過しているという条件を考慮すると、全ての人が該当していると考えられます。(一部除外される場合もあり)

尚、けん引第二種を取得する場合は、上記【運転歴】の条件の他に以下のいずれかに該当していなければなりません。
①けん引第一種免許を取得済みであること。
②大型、中型、準中型、普通、大型特殊免許の第二種免許得を取得済みであること。

身体条件は下記の通りです。
【視力】片眼で0.5以上、両眼で0.8以上であること。深視力という立体視における遠近感、立体感を測る検査で2cm以下であること。
【色彩識別】赤・黄・青(緑)が識別できること。(第一種免許と同じ条件)
【聴力】日常の会話を聴取できること。10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること。(補聴器使用可)

【取得方法別】第二種免許の取得費用&最短取得日数

第2種運転免許を取得するには教習所に通学する、合宿免許に参加する、試験場での一発試験を受けるという3つの方法があります。第一種免許を取得する方法と同じですが、それぞれ詳しく説明します。

教習所に通う

公安委員会より認定を受けた公認自動車学校(教習所)に通いながら、免許を取得する方法です。
教習所にて決められた時間の教習を行い、技能の卒業検定を受け合格したら卒業となり、運転免許試験場で筆記試験を受けて合格すれば免許取得となります。
教習期間は現在、所持している免許によって変わってきますが、普通自動車免許を持っている場合、試験場での試験も含め、1ヶ月程度で取得することが可能になります。
しかし第二種免許の教習を行っている教習所は少ないため、お近くにない場合は合宿免許をオススメします。

第二種免許種類 日数 費用
普通(中型8tMT一種所持の場合) 1ヶ月程度 22万円前後(税抜)
中型(中型一種所持の場合) 1ヶ月程度 28万円前後(税抜)
大型(大型一種所持の場合) 1ヶ月程度 32万円前後(税抜)

(日数、費用は一般的な場合であって、あくまでも目安なので予めご了承ください。)

合宿に参加する

公認自動車学校(教習所)の合宿免許に参加して取得する方法です。
合宿免許では、あらかじめ教習スケジュールが組まれているので効率よく教習をすすめることができ、短期間で取得を目指せます。卒業したら、運転免許試験場で筆記試験を受けて合格すれば免許取得となります。
こちらも通学と同様に自身が所持している免許によって異なりますが、普通自動車免許を持っている場合、最短で8日程度で取得することが可能です。

第二種免許種類 日数 費用
普通(中型8tMT一種所持の場合) 8日(合宿7日+試験場1日) 187,000円〜(税抜)
中型(中型一種所持の場合) 8日(合宿7日+試験場1日) 251,000円〜(税抜)
大型(大型一種所持の場合) 8日(合宿7日+試験場1日) 253,000円〜(税抜)

(新潟県 水原自動車学校の場合)

免許試験場で一発試験を受ける

住民票の住所地にある運転免許試験場でいわゆる一発試験を受け合格する方法です。これは個人で独学で勉強して、試験を受ける形になっています。学科、技能のそれぞれ試験があり、学科試験に合格すれば技能試験に進む事ができます。
東京都の場合、大型・中型・普通免許の手数料は9,700円です。
(受験料4,800円、試験車使用料2,850円、免許証交付料2,050円)
また大型特殊・けん引の手数料は6,100円です。
(受験料2,600円、試験車使用料1,450円、免許証交付料2,050円)
試験に合格したら応急救護講習と旅客車講習を受け、免許証交付となります。これらの費用で東京都の場合、27,000円かかります。一発試験の場合、合計40,000円程度なので取得費用は安くすみますが、やはり独学になるので合格率は低いです。試験に合格しなければ、その都度受験料、試験車使用料がかかります。

第二種免許取得の難易度は?


第二種免許の場合、仕事として運転することを前提とした免許である分、難易度も第一種免許より高くなります。
また、第一種と第二種では学科試験の内容が異なりますので、第一種免許を持っているからといっても、第二種免許の学科試験が免除になることはありませんし、さらに応用的かつ専門的な「旅客輸送」に関わる知識の習得が求められます。お客様となる高齢者・子供・身体障害者等といった交通弱者に対する正しい知識も身につけなければなりません。
試験の合格率は全体で30%前後になっており、普通自動車免許の合格率が60%を超えていることから、第二種運転免許の難易度はかなり高いものだといえます。

技能教習に関しても、第一種免許に比べて、より高度な運転技術が求められます。常にお客様を乗せた状況を想定しながら、安全で正確な運転技術を身につけていくことに重点が置かれます。適切な走行経路の設定や、危険予測など、実際の運転に即した教習を第一段階、第二段階の中でしっかりと学べるようになっていますので、プロのドライバーとして身につけたい重要なことばかりです。

適性試験

視力については両目0.8以上、片目0.5以上と第一種免許の両目0.7以上、片目0.3以上と比べて若干厳しくなります。さらに深視力という立体視における遠近感の検査も行われます。免許を取得すれば他人の命を預かることにもなるので、適性検査は厳しくなります。

学科試験

問題形式はマークシート式で全95問(文章問題90問、イラスト問題5問)になります。文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点の合計100点満点の試験で90点以上で合格になります。第一種免許の試験に比べて応用問題が多くなり、難易度も高くなっています。
また普通第二種と大型第二種、大型特殊第二種、けん引第二種の試験問題が同じであるため、他の二種免許を取得している場合は学科試験免除になります。

技能試験

第一種免許を取得した時と同じように教習所内での試験と路上試験があります。第一種免許に比べ採点内容の基準は厳しくなり90点以上で合格(一種免許の技能試験は80点以上)となります。教習所内ではV字型の鋭角コースの旋回や縦列駐車、方向転換が出題されます。
さらに、県によっては大きな車両が苦労する左折のコースが多く含まれていることがあったり、走行距離が長くなっていたりする場合もあるようです。
意外にも運転技術に自信のある方でも二種免許を取得するのに苦労する方はいるようです。長年の運転でついてしまった癖が抜けずに不合格になってしまうケースも多いので、改めて基本的な運転技術を見直すようにすることが必要になります。

まとめ

タクシードライバーやバスの運転手など旅客を乗せて運転する事業を行う場合には「第二種免許」が必要です。
第二種免許があれば、プロのドライバーとして活躍の場が広がるでしょう。
そのためには応用的かつ専門的な「旅客輸送」についての知識も身につけなければなりませんし、不特定多数のお客様への責任も伴いますので安全かつ正確な運転技術が求められます。
試験場の一発試験で取得するのはかなり難しいので、ご自身の都合に合わせて通学か、もしくは効率よく短期で卒業できる合宿免許で自動車学校の教習を受ける方がプロのドライバーになる近道です。